このブログでの小説の評価について私が小説を一方的にけなしたうえに自分の評価のスタンスを明かさないのでは小説家に対して不公平なので、ここに記しておくことにする。 評価基準: ★★★★★:感動したニャー ★★★★☆:技術や感性に芸術性があって面白いニャー ★★★☆☆:暇つぶし大衆小説程度ニャー ★★☆☆☆:描写技術や知識が出版に満たないレベルニャー ★☆☆☆☆:ゴミニャー 私は★で小説を評価しているけれど、★をつけることによる評価は安易な批評と見られがちだ。Amazonのように一つの小説に対して複数の読者が★をつけるやり方はあまり意味がないように思う。それぞれの読者の批評のスタンスや評価基準が違うのだから、単純に★で比較することはできないからだ。 しかしむしろ一人の人間が複数の小説に★をつけることによって読者の評価基準がわかるし、小説間の比較によって評価の基準のブレを修正したり反駁したりすることができる。 例えば体操では、D難度とかE難度とか、難しい技をきれいに決めるほど高得点になる。着地の姿勢がずれたら減点とか、技術の採点の基準がはっきりしている。体操、シンクロ、フィギュアスケートなんかはこうした厳密な採点基準があるおかげで主観的になりがちな芸術性の評価にある程度客観性を持たせることができているし、客観的に評価することで八百長を排してその競技自体をより発展させることに繋がっている。しかし小説では技術の難度を計る評価基準がなく、難しい技術をうまくこなしたからといって正しく評価されるわけではない。いまだに文壇政治とコネと自画自賛が横行している。 そこで私は技術と芸術性に基づいた★の評価をすることにした。これでは不十分なのは承知しているけれど、今のところ他にやりようがない。 比喩1点、韻2点とか、点数をつけながら精読して技術を一つ一つ拾い上げて採点していくやりかたもあるけれど、体操やシンクロに演技時間が決まっているのに対して小説はいくらでも長く書くことができるので、作品によっては評価に時間がかかりすぎる。実際はそこまで厳密に調べる価値のない小説が大半なので、★五個で直感的にサクサク評価するくらいでちょうどいいと思う。 エッセイや学術書なんかは小説のように描写技法で評価することができないので私の印象による評価になるけれど、これはもうしょうがないと思って客観的な評価をあきらめた。 古典文学の小説の評価というのはだいたい決定しているから今更私が評価する必要はないけれど、現代作家や新人作家のを評価することには多少なりとも意義があるだろう。私は小説好きとして優れた小説を多くの人に読んでもらいたいし、つまらない小説を買う金があるならその分優れた小説を買ってほしいと思う。 あと★をつけておくと後で本棚を整理するときに本棚に残す本といらない本を選別するのに便利なのだ。 ∧ ∧ (*‘ω‘ *)ニャー |